軽井沢の季を紡ぐ。
いつか記憶になる、夏の時間。
― 軽井沢の工事自粛期間と、私たちが大切にしていること ―
8月も終わりを迎え、軽井沢では少しずつ夏の終わりを感じる頃となりました。
皆さまは今年のお盆や夏休みを、どのように過ごされたでしょうか。
家族が集まった時間。
友人と語り合った時間。
久しぶりに訪れた別荘で、ゆっくりと過ごした時間。
そのときは何気なく過ぎていく一日も、いつか振り返れば、大切な記憶になっているのかもしれません。
夏の軽井沢は、多くの方が訪れ、一年の中でも特に賑わう季節です。
観光で訪れる方、別荘で過ごされる方、この町で暮らす方。
さまざまな人が軽井沢に集まり、同じ夏を過ごします。
そんな大切な時間を少しでも心地よく過ごしていただくために、軽井沢には夏の一定期間、工事を控える「工事自粛期間」があります。
軽井沢の夏と、工事自粛期間。
谷川建設にとって、工事自粛期間は毎年迎える軽井沢の夏の一つです。
この時期は、町が賑わう一方で、道路も一年の中で特に混み合います。
だからこそ、この時期には建設会社としてできる配慮があります。
工事による音を控えること。
工事車両の往来をできる限り減らすこと。
そして、この町で夏を過ごす皆さまへの負担を少しでも少なくすることです。
私たちは、長年軽井沢で建築に携わる中で、この期間を単なる「工事をしない期間」とは考えていません。
家族や大切な人と過ごす時間。
久しぶりに訪れた別荘での時間。
軽井沢の景色や空気を感じながら、ゆっくりと流れていく時と自分と向き合う時間。
その一つひとつが、いつの日か振り返ったとき、大切な夏の記憶になっていくのだと思います。
だからこそ私たちは、この時期だけは少し工事の手を止めます。
いつか記憶になる、夏の時間を大切にするために。
建物をつくることだけではなく、その場所で過ごす人の時間まで大切にすること。
それも、軽井沢で建築を続けてきた私たちの役割だと考えています。
そして9月、再び建築の時間へ。
夏の工事自粛期間を終えると、私たちもそれぞれの現場へ戻ります。
現在、建物の完成を心待ちにしてくださっているお客様、そして工事の進捗についてご心配やご迷惑をおかけしているお客様もいらっしゃいます。
お待ちいただいていることを、決して当たり前と思わないこと。
そして、軽井沢という場所で建築に携われることも、お客様から大切な建物を任せていただけることも、決して当たり前ではありません。
その感謝と責任を忘れず、9月から再び始まる一つひとつの現場に、改めて誠実に向き合ってまいります。
ただ工事を進めるのではなく、その建物の完成を待ってくださっている方がいること。
そして、その場所でこれから新しい暮らしや、大切な人との時間が生まれていくこと。
その先にある時間まで思い描きながら、一つひとつ丁寧に建物をつくっていきたいと考えています。
私たちが目指しているのは、建物を完成させることだけではありません。
完成したその先に、「谷川建設に任せてよかった。」
そして、「あなたに任せてよかった。」
そう思っていただける仕事をすること。
会社として選んでいただき、最後は一人の人間として信頼していただく。
そのために、お客様一人ひとりと誠実に向き合い、一つひとつの仕事を積み重ねてまいります。
つくる時間も、その場所で過ごす時間も、大切に。
今年の夏、軽井沢で過ごされた時間が、いつの日か皆さまにとって大切な記憶となっていますように。
そして、私たちがこれからつくる建物もまた、誰かにとって大切な記憶が生まれる場所となることを願って。
いつか記憶になる、夏の時間。
執筆|K.T
建築部 / 不動産開発部
